【多久市】酒蔵の歴史に触れ、こだわりの生そばに舌鼓 文化と食を今に伝える「生そば・和食 大平庵」

佐賀県

佐賀県多久市にある「生そば・和食 大平庵」は、明治元年(1868年)創業の造り酒屋を前身とする、全国的にも珍しいお店です。かつて日本酒「大平」を造っていた酒蔵の歴史を受け継ぎ、現在は良質な水を生かしたこだわりの生そばを提供しています。

酒造りから生そばづくりへ

江戸時代には、酒を楽しんだ後の締めとしてそばを食べる習慣があり、酒とそばには深いつながりがあったといわれています。

約100年にわたり酒造りを続けてきた大平庵は、昭和40年代に日本酒づくりから生そばづくりへ転換しました。その背景にあったのが、「うまい酒はあるが、うまいそばがない。ならば自分で」という先代の強い思いです。

酒造りに使用していた良質な水は、そばづくりとも相性がよく、長年培われてきた技術や経験が、現在の生そばづくりにも生かされています。

貴重な酒造用具が並ぶ日本に3つしかない酒蔵「大平庵酒蔵資料館」

店舗の南側にある敷地の奥には、「大平庵酒蔵資料館(肥前佐賀の酒造用具)」が併設されています。館内には、国指定重要有形民俗文化財を含む貴重な酒造用具が展示されており、かつての酒造りの様子を間近に感じることができます。

現在この酒蔵の造りは日本に3箇所くらいしか残っていないといいます。

酒や水を計量する「五升替」をはじめ、お祝いの席で用いられた「飾り樽(角樽)」、水やもろみなどを運搬する「ためし桶」など、歴史を感じさせる道具がずらりと並びます。

ほかにも、温度調節や発酵を促すための「だき樽」、井戸水をくみ上げる「つるべ」、もろみの温度を調節する「冷温器」などが保存されています。

一つひとつの道具を見ていると、当時の人々が手作業で酒を造っていた光景が目に浮かぶようです。

資料館内には佐賀の銘酒や焼酎を取り扱う売店もあり、試飲を楽しむこともできます。

日本や諸外国の酒瓶のコレクションも!

また先代の知人が集めた、酒瓶のコレクションも展示されています。

日本のみならず、諸外国で集めた酒瓶の数々に思いを馳せました。ひとつひとつ形や色が違う酒瓶というオブジェには、作った人とコレクターのこだわりが詰まっています。

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良質な水で打つ、こだわりの生そば

歴史に触れた後は、お食事処で自慢の生そばを味わえます。厳選したそば粉と良質な水を使ったそばは、大平庵ならではの一品です。メニューには鴨南蛮そばや海老天そばなどが並びます。お酒を味わうこともできますよ。

なかでも「天ぷら定食 おそば付き(1,500円・税別~)」は人気のメニュー。揚げたての天ぷらと、のど越しのよいおいしい生そばを一緒に堪能できます。

店内には最大70人まで利用できる大座敷のほか、宴会にも適した奥座敷「酒蔵の間」もあります。歴史を感じるアンティークな空間に包まれながら味わう食事は、まるで昔の時代へタイムスリップしたかのようです。

酒蔵として歩んだ歴史を守りながら、その技術と文化を生そばへつないできた「生そば・和食 大平庵」。貴重な酒造用具を見学し、こだわりの生そばを味わえる、多久市ならではの歴史と食の魅力が詰まったスポットです。

※取材ご協力いただきありがとうございます。

大平庵は、こちら↓

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