【佐賀市】恵みの夕立とともに、夏の装いへ、変化するシチメンソウの景色
佐賀市東与賀町の干潟に群生するシチメンソウが、季節の歩みに呼応するように少しずつその色を変えています。2025年7月10日時点では、全体の約9割が緑色へと変化したとの報告が佐賀市公式サイトでありました。ほんの少しだけ名残惜しそうに残る赤みが、過ぎ去った春の余韻を感じさせます。
7月上旬は梅雨明け直後で雨がまったく降らない日が続いていましたが、一昨日、昨日と続いた夕立が干潟に潤いをもたらしました。まるで自然がバランスを取り戻すかのように、絶妙なタイミングで注がれた雨が、シチメンソウにとって“恵み”となったようです。
6月下旬から7月初旬にかけては、大潮とともに漂着したゴミが一部の群生地に覆いかぶさる様子も見られましたが、現在は大きな影響なく、生育は良好。背丈も順調に伸びており、育成地である「シチメンソウヤード」や干潟の縁では、今も静かに成長を続けています。
この育成状況は、佐賀市公式サイトでも定期的に発表されており、市民や観察を楽しむ人々にとって貴重な情報源となっています。
紅葉する秋の姿が印象的なシチメンソウですが、こうして季節の節目ごとに緑へと移り変わる姿もまた、命のリズムを感じさせてくれます。
ほんのひとときの「夏の緑」。その静かな移ろいに耳を澄ませてみませんか。