【佐賀県】「警察」「検事」を名乗る劇場型詐欺事件 鳥栖市で50代男性が100万円被害

佐賀県鳥栖市で、警察官や検事をかたる巧妙なニセ電話詐欺事件が発生しました。被害に遭ったのは、鳥栖市内在住の50代男性、犯人たちは、まるで犯罪捜査の一環のように見せかけながら、男性に心理的圧力をかけ100万円をだまし取ったとされています。※安全ナビ佐賀より

ビデオ通話を使って被害男性を巧妙な罠に陥れる劇場型詐欺事件

事件は2025年7月15日(火)、クレジットカード会社の社員を名乗る人物からの1本の電話から始まりました。「あなたの申請で不正にカードが作られている」と告げられ、不安にさせたうえで「警察に転送する」と通話をつなぎました。

佐賀 警察 イメージ

※写真はイメージです。

続いて警察官を名乗る男が登場し、「あなた名義の銀行口座がマネーロンダリングに使われている」と告げ、被害者男性を容疑者扱いし、さらに、ビデオ通話では警察手帳や逮捕状のような書類を見せ、信ぴょう性を演出しました。

※「マネーロンダリング」とは、犯罪などで得たお金の出どころをわからなくするために、銀行口座や海外送金などを使ってお金の流れを複雑にし、きれいなお金に見せかけることをいいます。

唐津市 ニセ電話詐欺

※写真はイメージです。

極めつけは検事を名乗る男の登場です。「資産調査が終われば返金する」と持ちかけられた男性は、潔白を証明したい一心で指定口座に100万円を振り込んでしまいました。

この一連のやりとりは、すべて一つの「劇場型詐欺」として設計されていたとみられます。犯人は、まるでサスペンスドラマの脚本さながらに登場人物を演じ分け、ビデオ通話で視覚的な演出まで加え、被害男性を追い詰めていきました。

佐賀県 ハッキング イメージ

※写真はイメージです。

鳥栖警察署は現在、詐欺事件として捜査を進めるとともに、同様の手口に対する注意を呼びかけています。

犯罪捜査に関わる話をされると、多くの人は一気に平常心を失い、冷静な判断力を奪われてしまうのです。加えて、ビデオ通話でそれらしい証拠を見せられると、視覚的な説得力も加わり、信じてしまう心理が働きます。

佐賀県小城市 落ち込む

※写真はイメージです。

詐欺は、情報社会の裏側に潜むもう一つの現実です。「逮捕」「資産調査」「検事」「返金」といった言葉に惑わされず、一度電話を切って、家族や警察に相談する勇気が必要です。電話口の相手がどれだけ「それらしい」肩書きを名乗っても、お金を要求された時点で疑ってください。

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