【佐賀市】「売茶翁とは何者か」 伊藤若冲との交流から探る特別展、佐賀で10/7(火)から開催
佐賀県出身の高僧で、煎茶の普及に大きな役割を果たした「売茶翁(ばいさおう)」。そして「動植綵絵」など数々の傑作を残し、今も高い人気を誇る江戸中期の画家・伊藤若冲(じゃくちゅう)。二人は同時代を生き、深い交流を重ねたことでも知られています。
売茶翁生誕350年を記念し、その足跡をたどる特別展「売茶翁と若冲」が2025年10月7日(火)から11月24日(月・振休)まで佐賀県立美術館で開催されます。
本展では、売茶翁と若冲の関連作品を中心に約130点を展示。九州最大規模となる若冲作品が一堂に会するほか、売茶翁の思想や美学に影響を受けた池大雅や田能村竹田などの作品も紹介されます。「売茶翁とは何者だったのか」「なぜ人を惹きつけたのか」。若冲との交流に光を当てながら、その人物像を解き明かす試みです。
会期中には関連イベントも充実。10月11日には水墨画パフォーマンス、12日には売茶流による献茶式が行われ、10月25日には京都国立博物館名誉館員の狩野博幸氏による記念講演会も予定されています。また、煎茶会や学芸員によるギャラリートークも実施され、さまざまな角度から売茶翁と若冲の魅力に触れられます。
観覧料は一般1,500円、前売り・割引は1,200円。高校生以下や障害者手帳所持者と介助者は無料です。前売券は佐賀県立美術館や佐賀新聞社、イオンモール佐賀大和、ゆめタウン佐賀などで10月6日まで販売されます。
※9月12日~19日は佐賀県立美術館は休館のため購入はできません。
佐賀が生んだ売茶翁と、時代を超えて愛される若冲。二人の交わりを通して、江戸文化の豊かさに触れる貴重な機会となりそうです。