【佐賀市】佐賀市出身・上村裕香さん衝撃のデビュー!全選考委員を唸らせた「救われてんじゃねえよ」が4月16日発売
佐賀市出身の大学院生・上村裕香(かみむら・ゆたか)さん(24)が、「女による女のためのR-18文学賞」で大賞を受賞した作品「救われてんじゃねえよ」(新潮社)で、作家デビューを果たします。難病の母を介護しながら高校生活を送る少女の視点で描かれた本作は、選考委員全員から絶賛され、注目を集めています。発売は2025年4月16日です。

引用元:プレスリリース
本作は、「救われてんじゃねえよ」「泣いてんじゃねえよ」「縋ってんじゃねえよ」の3編から成り、主人公・沙智の高校時代から大学生活、社会人としての歩みを通して、家庭と介護に向き合う姿を描いています。過酷な現実を淡々と綴る筆致が、かえって読者の胸を打ち、深い余韻を残します。
上村さんは2000年生まれで、現在は京都芸術大学大学院に在学中。「近現代文学におけるケア表象」などをテーマに、メディア論を研究しているとのことです。
選考委員を務めた作家の窪美澄さんは、「最も殺傷力の高い文章を書かれる方」と評し、漫画家の東村アキコさんも「読んだ後、すごくショックを受けた作品」とコメントしています。また、作家の柚木麻子さんは、「想像力の限界をナイフでメッタ刺しにするような切迫感」と強く推しました。

引用元:プレスリリース
装画を担当したのは、新進イラストレーターの水元さきのさんです。主人公・沙智をみずみずしく描いたイラストに、上村さん自身も「めっちゃ、沙智!」と感嘆の声を上げたそうです。
新潮社の特設サイトでは、本作の冒頭1編をまるごと読むことができる試し読みも公開中です。
佐賀市から現れた新たな才能が、今、文学界に鮮烈な一石を投じようとしています。
『救われてんじゃねえよ』/上村裕香 著
四六判/128頁/定価:1,540円(税込)
ISBN:978-4-10-356231-3
上村裕香『救われてんじゃねえよ』特設サイト | 新潮社