【佐賀県】11月24日(金)に鹿島市重ノ木の養鶏場で鳥インフルエンザが確認されました
佐賀県より2023年11月24日(金)に佐賀県鹿島市で家畜伝染病である鳥インフルエンザが確認されたとの報告がありました。
佐賀県で鳥インフルエンザの疑い、対策本部が設置
佐賀県鹿島市重ノ木の養鶏農家からの通報により、11月24日午後3時45分に行われた鳥インフルエンザの簡易検査が「陽性」であることが確認されました。これを受け、佐賀県では同日午後3時45分に鳥インフルエンザ対策本部を設置しました。
ただし、現時点で高病原性鳥インフルエンザが確定したわけではなく、中部家畜保健衛生所において遺伝子検査が行われ、高病原性の鳥インフルエンザの疑似患畜かどうかが確認中です。
対策本部会議の開催が決定
これに伴い、県では同日、午後11時30分から第1回鳥インフルエンザ対策本部会議を開催することが発表されました。会議の内容は、鳥インフルエンザの発生状況や今後の対策についてとされています。会議は県庁危機管理センター(県庁新館4階)で行われます。
発生農場の概要
発生農場は佐賀県鹿島市重ノ木に位置し、約40,000羽の養鶏が行われています。通報内容によれば、鶏舎10棟のうち2棟で死亡羽数が増加しているとのことです。
発生の経緯
11月24日(金)15時45分、鹿島市の養鶏農家から西部家畜保健衛生所に、死亡鶏の増加が認められるとの通報があり、16時52分に西部家畜保健衛生所は職員2名を派遣し、発生農場において簡易検査(1回目)を実施し、陽性を確認します。さらに中部家畜保健衛生所で簡易検査(2回目)を実施し、再び陽性を確認します。
11月25日(土)9時に防疫措置が開始されました。
会議の様子は県公式YouTubeアカウントでライブ配信されます。
現在、中部家畜保健衛生所による遺伝子検査が進行中であり、詳細な結果に基づく追加の対策が検討される見通しです。
佐賀県からの鳥インフルエンザに関して県民に対して呼びかけ
養鶏場には近づかないようお願いします
ウイルスが靴底や車などに付着して、鶏に感染させる恐れがあります。
農場へのウイルス侵入防止のため、鶏舎などの農場には近づかないようお願いします。
同じ場所でたくさんの野鳥が死亡しているなど、異常な死亡個体を見つけられた場合は、お近くの市町に連絡してください。
野鳥は、エサがとれずに衰弱したり、壁に衝突して死亡したり、急激な温度変化等で死んでしまう場合もあります。
野鳥が死んでいても、高病原性鳥インフルエンザを直ちに疑う必要はありません。
鳥インフルエンザウイルスは、野鳥に近づいたり触れたりする等、通常の接し方では、人に感染しないと考えられています。正しい情報に基づいた、冷静な行動をお願いいたします。
人は簡単には鳥インフルエンザに感染しません。
人への感染は、鳥インフルエンザにかかった鳥の羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、その鳥のフンや内臓に触れてウイルスに汚染された手から鼻へウイルスが入るなど、人の体内に大量のウイルスが入ってしまった場合など、まれなケースに限られており、人への感染力は弱いと考えられています。
鳥インフルエンザウイルスに汚染された鶏肉・鶏卵が市場に流通することはなく、さらに、ウイルスは加熱調理や胃酸によって容易に不活性化されるため、鶏肉や鶏卵を食べることにより感染する可能性はありません。