【佐賀県】地雷を踏んだらサヨウナラの言葉を残しこの世を去った戦場カメラマン 武雄市図書館で「没後50年記念 一ノ瀬泰造展」7/1(土)から開催中です!
佐賀県の武雄市図書館で2023年7月1日(土)に、武雄市出身の戦場報道カメラマン
没後50年記念 一ノ瀬泰造展
が、開催されています!
武雄に生まれ、甲子園にも出場した一ノ瀬泰造さん
一ノ瀬泰造さんは、1947年(昭和22年)に11月1日に杵島郡武雄町に生まれ、(現在の佐賀県武雄市)に1963年に、佐賀県立武雄高等学校入学し、高1の夏には野球部員として甲子園大会出場しました。
日本大学芸術学部写真学科を卒業後、UPI通信社東京支局に三ヶ月勤め1972年1月20日には「インド・パキスタン戦争」の取材に旅立ちます。
3月には、内戦中のカンボジアに入国し、アンコール王朝(9〜15世紀)の寺院遺跡アンコールワットの門前町シェムリアップに腰を据え、すでに指導者ポル・ポト率いる共産主義勢力クメール・ルージュの手中にあったアンコールワットへの一番乗りを夢見ました。
「地雷を踏んだらサヨウナラ」の言葉をのこし、26歳の誕生日を迎えたばかりで消息を絶つ
1972年8月から一年間はベトナムに移り、戦場と銃後にある民衆の生活にカメラを向けました。
1973年8月、多大な危険を冒しながらも、単独で韓国の弾薬輸送船でメコン川を遡り、ベトナムのサイゴンからカンボジアの首都プノンペンに潜入、プノンペン周辺の戦闘、コンボンチャムの攻防戦を取材しました。
そして26歳の誕生日を迎えたばかりの11月、現地シェムリアップの親友カンボジア人教師の結婚式に参加、その様子をフォトストーリーにまとめた後、「地雷を踏んだらサヨウナラ」と、日本の知人に言葉を書き送り、単身アンコールワットに潜行、消息を絶ちました。
この直後からジャーナリストグループを始め、郷里武雄でもカンボジア政府に対して救出嘆願の署名運動が展開されましたが、ふるさとの人々の前に一ノ瀬さんが再びその姿を見せることはありませんでした。
その後、1982年にシアムリアップから北東に14km、荒涼としたプラダック村の草原に9年の間静かに眠っていた一ノ瀬さんに、ご両親はめぐり合うことができたとのことです。
一ノ瀬泰造写真・書簡集「地雷を踏んだらサヨウナラ」を元に、1999年には浅野忠信さん主演により同名タイトルで映画化され話題を呼びました。
武雄市図書館では、撮影した戦地の様子や銃後の生活を伝える写真、遺品、カメラ・ヘルメットなどを展示して一ノ瀬泰造さんを紹介します。
【前期】7月1日(土)~7月23日(日)
【後期】7月29日(土)- 8月20日(日)
またギャラリートークも開催されます!
各回14:00~
前期:7月15日(土)
後期:8月6日(日)、8月12日(土)
※7月24日(月)- 7月28日(金)は展示入替え期間のため休館です。
主催は、武雄市図書館・歴史資料館、助成は、公益財団法人花王 芸術・科学財団です。
会場は武雄市図書館の歴史資料館 蘭学・企画展示室で時間は【日~木】9:00 ~ 17:00、【金・土】9:00 ~ 18:00、参加費は無料です。
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